2010年10月11日月曜日

腰痛と膝痛への対処-ストレッチとインナーマッスル

腰痛、膝痛は、ある程度の年齢になると必ず経験するようです。

私の場合、若い頃にぎっくり腰を起こして以来、ぎっくり腰は癖になるらしく、何度も腰痛を経験した。ぎっくり腰で大学病院に行ったこともあります。その大学病院の医師は「ぎっくり腰は癖になるから仲良く生きていかなくてはならないと」言い、「実は僕も今コルセットをしている」と、腰のコルセットを見せられた思い出がある。

「考える人」スタンフォードミュージアム蔵 (腰痛で悩む人のようにも見えませんか)
50代に入って、ぎっくり腰でないが、ぎっくり腰のような痛みを感じるようになった。体調を崩す、風邪をひくと腰痛になり、ひどくなると「まるでぎっくり腰のような」痛みで立てなくなります。

さらに、腰痛は、膝痛へと伝染し、体調が悪くなると「腰痛かあるいは膝痛」が発生するようになった。膝痛は、右であったり左であったり、右から左へ痛みが移ったり、両方とも痛んだり、変幻自在です。しかし、共通するのは体調と連動していることです。

このような痛みは、外傷があって発生しているのではないようです。特に風邪をひくと酷い。風邪のウィルスが、膝や腰に痛みを発生させていると感じますが、実は体の免疫作用で作られる物質が神経細胞に働き、腰痛などを引き起こしているのではないかという説もありますが、定かではない。

ウィルスに関して、かかりつけの医者に相談しましたが、直接の関係はないと言います。

一方、膝痛が酷く、自分ひとりでは立てないような状況で総合病院を訪れましたが、外科の診療を受けさせられ、骨に問題がないかレントゲン撮影をし、リュウマチの検査をし、どちらにも異常がないと判断されました。

医師の診断としては、痛みの意理は分からないとのことでした。私には痛みがあっても、医師にとっては原因不明では病気でも怪我でもないのです。結果は対処療法のみの筋肉痛を和らげる張り薬と痛み止めを出されたのみでした。結局、医者は典型的な症状の病気以外は対処できないことを思い知らされました。

張り薬は何の効果もなく痛みは改善されませんでした。このようなときは時間だけがが頼りで、痛みが無くなるのを待つしかありません。多くの人が、民間療法等に頼るのはこのような事情が大きいのではないでしょうか。

ハリ、灸、マッサージ、カイロプラクティック、色々ありますが、疑い深い私にはどれもいまひとつ信用できない。結構なお金をとられ、何度も施術に通わなければ改善は見込めない。我々は良いお客かもしれませんが、対処療法のような気がして納得できない。また、理論を理解する知識もないですが何が本当のことかを確認する方法もないというのが正直な感想です。

今後のことを考えれば自力解決しかないとの思いで、自分の身体を理解する努力を始めました。ジムでかなり体は作ってきたつもりだが、いざ腰痛となるとそのような筋力など全く関係ないようです。膝痛を感じてから、ランニングマシンで走ることもできなくなり、それ以来ランニングマシン上ではもっぱら競歩でトレーニングしている。膝や腰の筋肉強化を行っても、発生しなくなるわけでもなく、改善されるわけでもない。

特に、ジムのマシーンは部分強化を目的としたマシンであり、実際に体を動かす多くの筋肉を個別に鍛えるためには課題が多い。また、痛みの無い時に、何ヶ月もトレーニングを行ったが、それらが目的としているアウターマッスルの強化が、必ずしも腰痛や膝痛の改善にはなっていないことを、今更ながらに実感しています。

それが、ストレッチ、ペルビックストレッチ、インナーマッスルの強化、横になっての筋肉強化などへの取り組みのきっかけです。最初にペルビックストレッチをはじめた時には、自分の腰の周辺のインナーマッスルが弱っているとは思いませんでしたが、続けているうちに、弱っていることを実感しはじめたというのが本音です。若いときには気にする必要もなかったインナーマッスルが、年齢とともにきたえなければどんどんと弱くなっていくという事実に気づくまでには、それなりの時間がかかりました。

そして今は、体全体の動きの中で筋力を鍛え、普段使っていないインナーマッスル等を強化し、ストレッチに時間をかける方向に切り替えつつあります。

既に、6ヶ月近く、インナーマッスル強化の方向で、トレーニングをしています。最近はさらに、横になっての筋力アップの方法を追加し実施しています。今年に入って、腰痛は改善され、4月以降は腰痛にはなっていない点は評価できると考えています。これには、特に腰まわりのインナーマッスル強化をしているペルビックストレッチの効果があるのかも知れません。

しかし、膝痛については、ひどくはないですが、まだ発生しています。それでもランニングマシンで走ることは出来るようになりました。膝の何が原因か、どうきたえればよいのかは、横になって膝を動かしながら、どこがどう動くか、どこに負荷がかかるかと、色々と試しながらまだ試行錯誤中です。ストレッチもまだまだ硬いですし、左右の柔らかさやバランスも均一ではないことに今更驚いています。ちなみに現在は体の硬い側に軽い膝痛があります。

今日はここまでで、トレーニング方法や細かい話はまた別の機会に記載したいと思います。