厚生省の人口動態統計の年間推計を見ると日本の人口や出生状況、死因等の現状が分かります。扱っているのは、
(1)出生数、死亡数、婚姻件数、離婚件数及び死産数
(2)3大死因(悪性新生物、心疾患、脳血管疾患)別死亡数
上記リンクは平成21年度ですが、日本人は、107万人が生まれて、114万人が亡くなっています。3大死因の死亡数は、第1位悪性新生物34万4000人、第2位心疾患17万9000人、第3位脳血管疾患12万1000人だそうです。つまり、癌が34万人、心疾患と脳血管疾患を合わせた血管の病気が30万人ということです。日本人の死亡率は人口一億人に対して、100万人ですから、ほぼ1%です。毎年、日本では全死亡原因のうち、60%が癌か動脈系の疾患だということです。一方、事故やその他の原因で亡くなっているひとはわずか7.5%の、7万5000人だそうです。中でも、多いのが自殺3万人(3%)、その次が、交通事故の1万人です。毎年大きく騒がれているので交通事故が多い印象でしたが、自殺の方が多いことに驚かされました。でも、病気と比べると桁が違います。
そして、死亡率の年次推移をみると、昭和54年の6%を最低にして、現在の9%まで上昇しています。日本社会の状況と似ています。日本はこの頃から、社会が厳しくなり、ストレスが多くなり、生きにくくなっているのでしょうか?
図2死亡数及び死亡率の年次推移

さて、統計データはさておき、癌と血管の病気が3割づつと言う状況です。癌については私はある程度諦めていると言うか、可能性があれば既に癌の成長が始まっていると考えています。そう、癌細胞が発生して発見されるまでの成長時間を考えたら、発見されるまでに約十年かけて成長しているはずです。これから予防しようとしても遅い可能性があるのです。さらに先の可能性はこれから始まりますが・・・。
一方、血管の病気は今からでも予防が可能です。動脈硬化、高血圧、脂肪過多・悪性脂肪、どれも太ることと関連する症状です。死亡確率の高い病気ということは、疾病にかかる確率も高い病気ということです。死亡原因の30%が予防できるのですから、非常に高い確率で防止策が効果を発揮するのです。これは努力する甲斐があります。ストレスを防止し、質素で良い食事をし、太らないよう適度な運動をして、健康な生活をしたいものです。
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