2010年10月13日水曜日

血管の健康と大豆

今回は、外見からは簡単に判断できない血管の健康についてです。

仕事でも、身近な家族でも脳内出血、脳血栓、脳梗塞、くも膜下出欠などで突然倒れ、その後も体に障害を持ち、生活に支障をきたしている方を多く見てきています。私の母も脳梗塞で倒れ、歩くのがやっと、物忘れも多いということもあり、病気の結果が家族に与える影響も実感しています。母のペースに合わせた生活になりますので、遠出も安易にはできず、生活が大きく制限されます。重荷と思ってはいけないと思いますが、食事も外出もかかる時間は倍になり、日々の生活は大きく変化します。

上記のような病気で倒れても皆さん本当にがんばって・努力して再起していらっしゃいます。しかし、どうしても元の用には戻らないためにもどかしさを感じるられている方が多いようです。無理の出来ない生活になるため、思うように運動もできなくなり、一気にふけた生活に変わらざるおえません。

このような病気の予防こそが最も重要かつ必要なアンチエイジングの対策です。その対策として注目されるのが、大豆に含まれる成分(イソフラボン・サポニン・レシチン)であることは既に多くの方がご存知でしょう。最近はダイエットの観点からも注目され、ダイエットサプリメントにも入っています。


原因から考えると、塩分が高血圧を引き起こし、それが脳血栓等の引き金になるとも言われていますが、それほど明確には証明されていないようです。しかし、高血圧にならないように注意することは重要です。年齢とともに人間の味覚は鈍くなります。私の経験でも母の料理の塩分使用量がどんどんと増えていたことは明確でした。味が濃すぎることを何度注意しても、味が感じられないため、濃い味付けになってしまいます。味覚の感度の機能低下についても、気をつけなければいけません。

血圧上昇と同時に重要なのが脂肪の取りすぎ。脂肪分の取りすぎは、太るだけでなく、血管にも悪影響を与えるのは明らかになっています。脂肪を取らなくても、炭水化物の取りすぎが、やはり脂肪として体内に蓄えられ、結果として脂肪の蓄積になります。脂肪の多い食事をしている欧米では、心筋梗塞が多く、塩分の多い食事をしていた日本人に脳梗塞が多かったというのが良く言われてきたことでした。現在は、日本人も脂肪摂取量が増え、心筋梗塞が増えているとのことです。

心筋梗塞、脳梗塞にならないためには、食生活度同時に、血管の健康を維持することが重要です。そこで、再度注目したいのが大豆で、それに含まれているイソフラボン・サポニン・レシチンです。そして何よりも、大豆は良質のタンパク質(33%)を含みます。

  • 大豆サポニンは大豆としては苦味・渋味・えぐみの元ですが、これには、コレステロールの吸収を抑制する効果、ブドウ糖から脂肪が合成されるのを抑制する効果があり、肥満防止や動脈硬化予防に効果があります。
  • イソフラボンには、コレステロール値の上昇による動脈硬化を和らげる作用があります。
  • レシチンには、細胞膜を構成する成分であり、血管を丈夫にすると同時に、乳化作用がありコレステロールを血管から取り除く作用があります。
我が家では、既に10年程前から牛乳を豆乳に切り替えていました。きっかけは狂牛病騒ぎでしたが、それだけでなく、牛乳を飲むという習慣が日本人本来の食生活ではなかったと考えたこともあります。日本人は農耕民族として、植物性タンパク質を多く摂取してきました。納豆もできる限り毎日食べています。今や我が家の食生活は、昭和40年代を再現しています。いつか、メニューの写真を公開します。

今牛乳を飲んでおられる方、豆乳を試してはいかがですが。コストも決して高くありませんし、保存の利く紙のパッケージが使われており、我が家では緊急時の保存食として常に2週間分以上の豆乳をストックしています。