実は私の体重は3年前は、83キロを超えるまでになっていました。理想体重65キロだそうですから、思い出しても恐ろしい状態でした。一念発起、ジムに通って短期決戦での減量に取り組み、3ヶ月で15キロの減量に成功。しかし、何時しか70キロ台に戻っていました。効果はありましたが、もう一歩の壁が破れないもどかしさがありました。そして、再挑戦です。余計な脂肪は多くなく、前回ほど簡単ではありません。摂取カロリーはかなり絞らざるおえません。そこで利用したのが、夏みかんの苦味成分であるナリンギンの食欲抑制効果です。
夏みかんにはフラボノイド系の苦味成分であるナリンギンが皮の部分に大量に含まれています。このナリンギンは苦味成分のため、食品加工のためにこれを取り除く研究が多くされています。ナリンギンは熱をかけると可溶性に変化するため、夏みかんマーマレードの作り方では、通常苦味が出ないように夏みかんの皮を繰り返し長時間煮つめてナリンギンを取り除きます。
しかし、ナリンギンには、脂肪の分解を促進する作用や食欲抑制効果があるのです。つまり、食欲を抑えて、少量の食事でも満腹感を得られ、さらに脂肪分解を促進してくれるのです。さらに、抗酸化作用や、免疫強化作用などもあり、高脂血症にも効果があることでも有名です。このナリンギンを利用しない手はないのです。
| ナリンギン |
この5月には苦味成分ナリンギンのえぐみが効いたおいしい夏みかんマーマレードが沢山できました。皆さんが想像するほど苦くありませんよ。実際、えぐみ抜きをして作ったオレンジピールのえぐみに比べたら、不思議なことに比較にならないほどえぐみを感じない味になるのです。おそらく、煮詰めていないこともあり、皮の中にナリンギンが閉じ込められたままでいるのでしょう。それも含めて食べてしまえばよいのです。我が家では風味を増すためにオプションとしてレモンあるいはりんごの薄切りを加えることもあります。この夏みかんマーマレードは今年の5月に20キロ以上作りましたがたいした時間はかかっていません。
この、マーマレードをパンにつけたり、また、夏みかんの身、夏みかんジャムゼリー、ヨーグルト等と組み合わせてデザートにしています。お気に入りは低カロリーなヨーグルトマーマレードゼリーです。ヨーグルトの上に、マーマレードゼリーをかけ、さらにマーマレードを上に乗せて香りと甘みを加えます。おかげで、食事量が少なくとも、食事の満足度は高くなっています。食べ足りない部分は、最後のデザートの甘さによって、満足感を感じられているようです。ダイエットにとって食事の満足感というのは本当に重要で、ここでの満足感がないと、いらいらして必ず間食を取ることになります。
これを毎日食べることで、食べ初めてから7キロ、毎日の記録をつけ始めた7月半ばから5キロ以上の減量に成功しています。体もスリムになり、軽くなるとともに、とうとう20才代の時のズボンも余裕ではけるようになりました。BMI値は、21.5前後まで低下し、標準より痩せに近い値まできました。
食欲の秋と言われる10月に入り、食欲が出てきたこともあり、油断もあり数日で2キロほどのリバウンドをしましたが、一週間以内で元に戻って62キロを切るところまで来ています。このリバウンドは運動を続けていたにも関わらず急に増加したため驚いたというのが正直なところですが、その後はまた減量に加速がつきました。もちろん、対策として、えぐみの効いた夏みかんマーマレードを食べる回数を増やし、満足感を高めるという工夫をしました。夜、お腹がすいて仕方がないときには、この夏みかんマーマレードを少しだけ食べるという手も使いました。
もちろん運動と食事に注意した生活をしています。今回は運動量は増やしていませんが、食生活を特に意識して減量しています。さらに、毎日の体重変化の記録をつけることで効果も増しているように思います。(記録は7月から使い始めた、iPhone によるところが大きい。)
