2010年11月9日火曜日

心の健康維持

心の持ち方が健康維持に必要であることは誰もが認めることでしょう。しかし、心を健康に保つのはに難しいことです。ここでは誰でもできる日々の目標管理による心の健康法を取り上げましょう。

多くのサラリーマンが心を病んでいる。仕事では、売り上げ、納期、アイデア、上司との関係、会社の方針、諸々の条件でのストレスに直面しています。個人で仕事をしていてもやはり上記と同様なストレス、さらには資金繰り、雇用さらには運営上のストレスに悩まされています。

生きていくためには働かなければならないとはいえ、仕事は多くのストレスの原因となっている。ストレスは常にあるものと考え、それを過剰にしないためには、積極的にストレスの原因と対峙し、決して受身にならないことが重要と言われます。しかし、積極的になろうとすること事態がさらにストレスを生み出す例もないではないでしょう。

ストレスの開放方法を心得ている人は幸せそうです。私は良く天動説の人と良く言いますが、何事も自分中心に回してしまうのがうまい人が中にはいるものです。一方で、常に人に依存して、人に動かされることをよしとする依存型の人もいます。一般には天動説の人が幸せでしょう。

ところが、環境によっては、どちらの性格の人がストレスが少ないかは定かではありません。置かれた環境に大きく影響を受けるからです。天動説の人が、依存型の振る舞いを求められる環境におかれた場合、ストレスは大きいでしょう。逆に、依存型の人が自主的に動かなければならない環境に置かれた場合もストレスが大きくなるだろうことは明らかです。つまり、個人のストレスは環境に依存するのです。仕事が大好き、常にリスクを抱えて活発に活動しなければ満足できない人が、活動できない日々平穏な環境に置かれた場合、そしてその逆の場合も同様にストレスは大きいでしょう。

ストレスを感じるであろう状況がストレスと感じられるかどうかは個人の性格や気質と関係が深いのです。それらを含めて一概にストレスの緩和には、旅行や休みを取るという方法が通用しないのと同様に、どう和らげるかという一般論が通用しない理由です。結局対処療法では根本的解決にならないのです。

仕事上のストレスの原因は、仕事で自分のやっていることと自分の価値観の間に大きな不一致があることがス原因なのです。やりたくないのにやっている、やらされているという気持ちがどこかにあるのです。つまり、心の健康を保つには、自分にあった環境を構築することが必要なのです。自分自身が何を求めているのかを理解することなしに心の平安やストレスの少ない状況は実現し得ないのです。

心の健康を実現するためには、自己の求めているものを理解し、それに一歩づつでも近づくための生活を毎日続けること他ならないのです。続けていても自分の目標に近づけない毎日と、自分の目標に向かって一歩づつでも前進している日々のどちらが幸せかは、簡単に想像できるでしょう。その幸福感が心の健康にとってとても重要なのです。仕事上のストレスも吹き飛ばしてくれるでしょう。

そのために必要な方法は、短くても良いですから自分を見つめる時間を持つことでしょう。受身で時間をつぶすのではなく、積極的に自分で活動する時間、考える時間、自分自身について書く時間を持つことです。一日や二日で簡単に効果がでることはないでしょうが、それが長期にわたって積み重ねられることで、自分自身が見えてきて、自分が何を考え、何を求めているのかが理解できるようになるでしょう。

目標といっても、「大金持ちになる」など、具体的に実現の方法がないようなことを掲げてもしょうがないでしょう。具体的に実現できると自分が感じられる目標の設定が必要なのです。お金持ちになるなら、具体的に、一日千円貯金するという目標を立て、一年で36.5万円、10年で365万円、40年で1460万円を貯めるという目標にするのです。一日3000円貯めることができれば、40年では4380万円のお金が蓄えられるのです。そのような具体的目標の設定が必要なのです。

生活の糧を得る仕事以外で、もしも、あなたが何年も続けている事柄があったら、自己実現の種はその中にあるはずです。普通は好きでないことを何年も続けることは難しいのです。あなたはそれが好きなのです。それがマイナーなことであればあるほど、そこで自己実現できる確立は高くなります。

もし、自分で長く続けていることや、人生の目標がなかったら、目標の発見や設定準備からはじめましょう。思いつかない人は、普段から惰性、あるいはなげやりな生活をしていて、自分自身の心との会話が少ないのです。そのような人は、すぐにも日記のようなものを書きましょう。毎日、少しづつでも、自分が何をして、どう感じ、考えたかを記録しましょう。それを一ヶ月も続けているうちに、考えが積み重なって、自分自身について、社会について、色々な事柄について自分の意見を持てるようになります。そのような積み重ねが、自己を分析することになり、自分の目標を設定する準備段階となるのです。そこから、自分の価値観や考え方、何をどうしたいのかという目標が見つかるはずです。

そして、簡単に実行できる日々の目標を設定するのです。そしてそれを実行することで目標に一歩づつ近づけることを実感できるようにするのです。先の目標への一歩となるような位置づけがあれば、先ほどの毎日x円貯めるでも良いですし、毎日運動する、文章を書くでも、絵を描くでも、ある事柄を毎日勉強するでも良いのです。目標に向かい日々できることを実行するだけで良いのです。

私は、心の健康維持とは、毎日の小さな幸せの実感、それはとりもなおさず、自己実現への着実な前進にあると思うのです。目標に向かって小さな達成感を毎日味わいましょう。これは年齢には関係ありません。いくつになっても同じように目標に向かって努力することで幸せを感じられるのです。